日英バイリンガルの発達凸凹記録

発達障害(ADHD混合型)を持つ日英バイリンガル男児(2012年生)のアメリカでの生活日々について記録します。

【振り返り】生まれた時

アメリカで、現在小学校三年生の日英バイリンガル発達障害ADHD混合型)児を育てるワーキングマザーのひっこです。

ADHDが確定するまで、発達障害育児の中では皆さんが経験される通り、母の私の中にもいろいろな葛藤・迷い・悩みがありました。それらを改めて振り返って記録を残します。

こちらは、過去の振り返り記事で、生まれた時のこと。

ADHDとか発達障害が生まれる前とどうかかわるのかは全く分かりませんし、うちは一人っ子なので定型発達育児と自分自身で比べることなんてできませんが、うちの子の場合は成長段階における問題が生まれる前から、そして生まれてからも頻発していました。その記録を残すことで、誰かの参考になればと思い、記録を残します。

出産時はトラブル続きでした。

妊娠38週の検査で私のお腹が小さいことが気になると言われ、エコー検査では、胎児のお腹周りが育っていない、2%タイル以下であることを指摘され、ノンストレステストで異常が見つかれば即出産と言われたのですが、その時点では異常は見つからず、バルーン挿入による促進を促すことになりました。

約24時間後くらいから陣痛が始まり、10分間隔以下になった時点で入院、促進剤の点滴を始め、数時間後にバルーンが抜けた(子宮口が3-4㎝に広がった)ので、エピ開始。6時間後には子宮口全開でいきみ開始。

ここまではかなり順調だったのだけど、ここからが急転直下。

3時間いきみ続けても出てこれない。吸引もだめで、こちらが懇願しての、緊急帝王切開でようやく産まれたのでした。産まれてから知ったのは、どうやら旋回異常だったこと。だから経腟分娩では生まれたこれなかったということ。本来は、胎児の顔面が地面側を向いて出て来るはずが、上空を向いていたことで、おでこがひっかかって出てこれなかったのではないかと。吸引分娩の際、通常であれば胎児の【頭頂】に吸引機がくっつくはず=頭の形が頭頂部分が突起して生まれてくるはずなんです。うちの息子の場合は、おでこのちょっと上ぐらいに吸引の跡がくっきりとついていました。

今思うと、この分娩時、旋回異常に気が付かずに吸引分娩に切り替えたことで、息子の前頭葉に傷がついてしまったのではないかと私は疑っているのです。まあ、私は素人、医学的なことは分かりません。

産まれた息子は数分間泣き声をあげず仮死状態だったようです。数分後、幸いに泣き声をあげてくれたけどそのままNICUへ。母体も帝王切開時に子宮だけではなく、膀胱にまで穴が開いてしまい、担当産科医が、間違って縫合時に【子宮と膀胱を一緒に縫ってしまう】ということも発生!!私はそのまま眠らされ、オンコールの泌尿器科の外科医が呼ばれて、そこから緊急手術開始。でも、結局その時点で2リットル近くもの出血をしていた母体を考慮し、そのまま(子宮と膀胱がくっついたまま)閉腹処置。その後、回復室で目が覚めた私を待ち受けていたのは、青ざめた夫でした。

  • 仮死状態で生まれた息子の頭の傷に愕然し
  • 赤ちゃんは出てきたのに妻が手術室から出てこないことに心配
  • 誰も妻の様子を教えてくれない病院側に苛立ち
  • 先に出てきた泌尿器科の外科医からは子宮と膀胱がくっついたまま閉腹した処置を聞かされ
  • 後で出てきた産科医からは、Everything went well. 全てうまくいきましたよ、と事実とは異なることを報告され不信感に苛まれ

ていたのでした。

結局、病院に対する私達の不信感はどんどん募り、医療ミスと不誠実な対応に対して私達が訴訟を起こす直前までいったのですが、息子も母体も回復に向かうことができたので、結局、退院一週間後の検診を最後に、別のクリニックにかかることにして、この医者から立ち去ることを選んだのでした。

アメリカでの出産の場合、経腟分娩の場合は出産から24時間後くらい、帝王切開の場合は2-3泊で退院するのですが、私の場合は、4泊させてもらい退院に至りました。でも、私は尿道カテーテル装着のまま、ですけどね。

その後、数週間は息子の水腎症と、私の術後検診で病院通いが続きました。次回は息子の水腎症のことについて書きます。